2025/09/15 12:06

コーヒーを楽しむ方の中には「カフェインを控えたいな」と思う方もいらっしゃると思います。

当店では、カフェインレスをご紹介することもあれば、あえてご紹介しないこともあります。

今日はその理由を、少しお話ししたいと思います。



カフェインレスをご紹介する場合

まず、カフェインを控える必要がある方には、安心して飲んでいただけるカフェインレスをご案内しています。

  • 妊娠中の方

  • 服薬中の方

  • 医師から制限を受けている方

それでも「コーヒーで少しリフレッシュしたい!」というとき、カフェインレスは心強い味方です。

当店のカフェインレスは化学物質を使わずに処理しており、約97%〜99.7%のカフェインを除去しています(加工工程により数値は変わります)。

技術も進化しているので、風味もずいぶん良くなってきています。



あえてご紹介しない場合

一方で、こんなケースではすぐにカフェインレスをおすすめしないこともあります。

  • 「普段はコーヒーを飲んでいるけど、なんだか合わない気がする」

  • 「飲むと眠れなくなる」

  • 「ムカムカする気がする」

こうした場合、まず気になるのは「そのコーヒーがいつ焙煎されたものか」という点です。

コーヒー豆には甘みや香りのもとになる油分が含まれています。

でも、時間が経つとその油分が酸化してしまい、体に負担をかけることがあります。

コーヒーは見た目が変わらないので、鮮度が分かりにくいんですよね。

「カフェインが合わない」と思ったら、実は酸化が原因だった…なんてことも少なくありません。



コーヒー選びをもっと楽しむために

「体調が気になるからカフェインレスに変えようかな」

そう思ったときこそ、まずは新鮮なコーヒーを試してみてほしいです。

新鮮な豆で淹れたコーヒーは、香りも風味も全然違います。

それを飲んでみて、本当にカフェインが原因かどうか、確かめてみる。

きっとこれからのコーヒー選びがもっと楽しくなるはずです。

もちろん、カフェインレスにはどうしても「味わいが少し単調になりやすい」という特徴があります。

だからこそ「なんとなく」ではなく、「自分はどんな理由で必要なのか」を知って選ぶと、より納得して楽しめると思います。



美味しく飲むための鮮度の目安

最後に、当店が考える「鮮度の目安」もお伝えしておきます。

  • 焙煎後〜10日程度:常温保存でも美味しく飲めます。

  • 1〜2週間で飲みきれないと分かっている場合:冷凍保存がおすすめ。鮮度を保ちましょう。

逆に、焙煎からかなり時間が経っている、または焙煎日が分からない常温保存の豆では、

  • 香りがほとんどしない

  • 抽出時に全く膨らまない

  • 飲んだあと気分がすぐれない

こうしたことが思い当たるときは、酸化のサインかもしれません。

そんなときは「無理せず、合わなければ飲まない」ことをおすすめします。

鮮度を感じる一杯を、まずは楽しんでみてください。

みなさんのコーヒー選びの参考になれば嬉しいです。